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よるいきるを生きる

「もちおアカデミー」代表の高井浩平さんとお話しました

石川県金沢市内でフリースクール「もちおアカデミー」を運営なさっている高井浩平さんとZoomでお話する機会を頂きました。

 

もちおアカデミーさんは現在クラウドファンディングを展開中です。

readyfor.jp

定員6名程度、月額2000円の小規模なフリースクールを全国に作りたい、という斬新かつ現実的なプロジェクトです。私は、個人的に非常に共感できるものがあります。

 

高井さんは、当初不登校に限らず子どもと関わる仕事を目指しておられたそうです。現在のフリースクールがスタートしたきっかけはいくつかあります。

  • 自身のお子さんがお母さんとふたり暮らしをしているが、片親家庭の子どもが不登校になった場合どうなるだろう
  • 一般的なフリースクールは平均月額3〜4万円。これは家計的にきびしいのでは
  • 今の学校は卒業したら繋がりが途絶えてしまう、子どもがずっと使える居場所が必要なのではないだろうか
  • もっと多様な学びの場所が実現可能なのではないか

こうしたことを試行錯誤した結果、

  • 経済的に負担をへらす
  • そのために居場所の規模を小さくして設置数を増やしいろいろな人材に参加を募る

ということにいたり、現在のフリースクールを立ち上げに繋がりました。

「もちおアカデミー」には卒業というシステムはありません。いつでも参加可能、誰でも利用可能、小学生が中学生になって高校生になっても居場所で有り続けることができます。

 

今後金沢市内だけでなく全国に小規模フリースクールの設立するべく、2022年3月現在、クラウドファンディングが実行中なのですね。

 

私が「小規模、低価格、いろんな場所で学べる」

という形態に共感できたのは、

「子どもはできるだけいろいろな人に育てられたほうが良い」

というささやかな経験則があるからでした。

 

自宅を利用した多種多様なフリースクールが近所にいくつもあって、音楽を勉強したいこはギターをもっているお宅やピアノがあるお宅にいく、プログラミングを学びたいこは工学部卒のひとがいるお宅で勉強してみる。こういうスタイルは、学びや育ちにとって高効率でありかつ副次的なメリットも多い。

なぜかと言うと、まず主体的に行動できる。「今日はこれがやりたい」と自分で決めて動けるようになる。

次に、毎日いろんな人と関わるから多角的な思考や視野が身につく。そして両者を通じて表現力=アウトプットの力が身につき、必然的にコミュニケーションスキルがアップする。

 

学校は必要なものです。

でも、校舎の中にいて机に座っていることとが即、学び、覚え、使えるようになること、とは言い切れないのではないでしょうか?

つまり、勉強はどこででもできるし、人として強くなる場所は教室以外にも存在している。学校が人流のくさびのように地に穿たれているのではなく、わたげや雲みたいにあちこちにぷかぷかしててもいいはずだ。そこで育っていけるはずだ。

 

と、これはあくまで私の個人的な感想です。だから、否定したり反対したりする方がいて当然。というか、考え方は多様なのだから否定されることも当たり前という環境を作るきっかけにもならないかなと感じます。

 

現状、私の住所と金沢市は距離があるので直接参加はできません。でも、私自身がこれからの仕事を模索するうえでとてもみのりの大きなお話をさせていただけました。

 

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