食べたくなる仕事
鳥取のローカルメディア「とっとりずむ」では主に新規オープンのお店の取材をさせていただいています。
自分なりにかなり嬉しい仕事です。(おいしいものが食べられるということではなく。それもありますが、それだけでなく)
「なんか美味しそうなお店だと思ったらいずみさんの記事だった」
「いずみさんの記事はだいたい美味しそうだから食べてみたい」
読んでくださった方からこう言われることが多いからです。ありがたいです。うれしいです。
時間が経ってから読み返すと、なるほど、我ながらなかなかオイシく書いているなあ…。飯テロだなあ…。と感じます。
大学院生のときに嫌というほど仕込まれたのが、「自分の言葉で書きなさい」ということです。それがささやかなポリシーになっていて、
「ぷりぷりしたエビ」
みたいな表現は絶対にしないことにしています。なんとしても自分の感覚で味や香りを表現したい。
そこが、私のなけなしのオリジナリティだと思っています。
モノとストーリーを考える
これからもっとどんどん失敗して、たくさん書き直すつもりです。
でも、商品から着想してストーリーを考えるのはなかなか楽しいです。
とはいえ、今回のこちらはストーリーテリングとしては大間違い。
これからの1年間で、どのくらい失敗ができるか?それによって2023年が変わると思わなくてはいけない。
物語る記事を書きたい
ストーリーテラーという仕事にあこがれています。
例えば商品を売るとして。とうとうとその品物について紹介するのではなく、その品を軸として物語を語ることによって、どんな商品なのかをわかりやすく読む人に伝えるという仕事です。単純なライターとはちょっとちがうのだと思っています。
おそらく、今後10年は大丈夫だと思うのですが、いずれAIが進歩すると、人間が書けないような上手なSEOライティングを機械がこなすようになるのかもしれません。
(2022年5月現在では、まだ人間が書くほうがわかりやすいようです)
数十年単位で人間より機械のほうが理路整然とした文章を書くようになるのだ。そうなったら、人はどうやって、書くという行為を働けばいいでしょうか。そこにはストーリーが求められるはず。感情や感覚や空気感といった視点は人間に特有のもの。まだあとかなりは、機械には真似できない。
というわけで、模索していたアフィリエイトの形として、紹介したい品物を軸にした物語を作成してみました。
もともと創作者をめざしていた時期が長いので、こういう作業は苦ではありません。それに私は、過去のお仕事の中で
「今すぐ食べたい」
と思わせる描写にけっこう定評があるのです。
モノ+お話。
という新しい仕事への挑戦。
書いてみたので良ければおこしくださいませ。
「もちおアカデミー」代表の高井浩平さんとお話しました
石川県金沢市内でフリースクール「もちおアカデミー」を運営なさっている高井浩平さんとZoomでお話する機会を頂きました。
もちおアカデミーさんは現在クラウドファンディングを展開中です。
定員6名程度、月額2000円の小規模なフリースクールを全国に作りたい、という斬新かつ現実的なプロジェクトです。私は、個人的に非常に共感できるものがあります。
高井さんは、当初不登校に限らず子どもと関わる仕事を目指しておられたそうです。現在のフリースクールがスタートしたきっかけはいくつかあります。
- 自身のお子さんがお母さんとふたり暮らしをしているが、片親家庭の子どもが不登校になった場合どうなるだろう
- 一般的なフリースクールは平均月額3〜4万円。これは家計的にきびしいのでは
- 今の学校は卒業したら繋がりが途絶えてしまう、子どもがずっと使える居場所が必要なのではないだろうか
- もっと多様な学びの場所が実現可能なのではないか
こうしたことを試行錯誤した結果、
- 経済的に負担をへらす
- そのために居場所の規模を小さくして設置数を増やしいろいろな人材に参加を募る
ということにいたり、現在のフリースクールを立ち上げに繋がりました。
「もちおアカデミー」には卒業というシステムはありません。いつでも参加可能、誰でも利用可能、小学生が中学生になって高校生になっても居場所で有り続けることができます。
今後金沢市内だけでなく全国に小規模フリースクールの設立するべく、2022年3月現在、クラウドファンディングが実行中なのですね。
私が「小規模、低価格、いろんな場所で学べる」
という形態に共感できたのは、
「子どもはできるだけいろいろな人に育てられたほうが良い」
というささやかな経験則があるからでした。
自宅を利用した多種多様なフリースクールが近所にいくつもあって、音楽を勉強したいこはギターをもっているお宅やピアノがあるお宅にいく、プログラミングを学びたいこは工学部卒のひとがいるお宅で勉強してみる。こういうスタイルは、学びや育ちにとって高効率でありかつ副次的なメリットも多い。
なぜかと言うと、まず主体的に行動できる。「今日はこれがやりたい」と自分で決めて動けるようになる。
次に、毎日いろんな人と関わるから多角的な思考や視野が身につく。そして両者を通じて表現力=アウトプットの力が身につき、必然的にコミュニケーションスキルがアップする。
学校は必要なものです。
でも、校舎の中にいて机に座っていることとが即、学び、覚え、使えるようになること、とは言い切れないのではないでしょうか?
つまり、勉強はどこででもできるし、人として強くなる場所は教室以外にも存在している。学校が人流のくさびのように地に穿たれているのではなく、わたげや雲みたいにあちこちにぷかぷかしててもいいはずだ。そこで育っていけるはずだ。
と、これはあくまで私の個人的な感想です。だから、否定したり反対したりする方がいて当然。というか、考え方は多様なのだから否定されることも当たり前という環境を作るきっかけにもならないかなと感じます。
現状、私の住所と金沢市は距離があるので直接参加はできません。でも、私自身がこれからの仕事を模索するうえでとてもみのりの大きなお話をさせていただけました。
最近一番興味深い仕事
「住宅購入のコーディネートショップ TORISUMA」(トリスマ)
さんから企業紹介のためのブログ記事を書かせていただいています。
会社設立のきっかけになったのが、
「家を建てるのにいきなり住宅メーカーに行くのは、
冷蔵庫が欲しくて東芝の本社にいくようなものなのでは」
という疑問をお感じになったから。本来、冷蔵庫がほしいのなら家電量販店などに行って、いろいろなメーカーの様々な機種を見比べて、疑問があればお店の人に質問して回答してもらい、そのうえで納得の行く品物を購入。
新築住宅もそれと同じでなくてはいけないのに、全く知識が無いままにいきなり住宅メーカーに行ってしまって、なし崩し的に契約、建築するというのが2022年現在の実態です。それを解消するためには、住宅メーカーの特徴を比較検討できる場所が必要。
というわけで私は、
- トリスマがどういうサービス、サポートを行う会社なのか
- 新築建設を考えるときにまず何をしなくてはいけないのか
- 長年住んで満足の行く家を建てるために注意しなくてはいけないことは
- 鳥取市周辺に限定して、土地購入やメーカー選びの注意点は
などなどインタビューさせていただきつつブログ記事を担当させていただいています。これが非常に興味深いもので、
「なるほど、言われればそれはそのとおりだ!」
と、毎回インタビューのたびに新鮮な気持ちで情報を記事化しているのです。
現在トリスマが鳥取県東部を中心に事業を展開しているので、その他の地域にお住まいの方にはあまり関連の無い記事もあります。
ただ、家造りでまずやるべきこと、もろもろの手続きやお金に関する知識、ローンについてなど、他県の方にも参考になるコラムもあるので、興味のあるかたはぜひぜひ訪れてみてください。
今日の思惑、壁にぶつかる。
オンラインナイトフリースクール、
ものすごく課題を抱えて、
ものすごい数のハードルを乗り越えなくては、
実現は無理!
ということが、本日のお仕事の結論でした。
まず、オンライで夜開校するフリースクールがあったとします。利用するのは子どもです。
より具体的には小学生から高校生。
- 低学年のこは寝る時間が狂うかもしれないから参加は難しい
- ウェブ上のサービスを利用するためのネット環境を整えるには、親の理解が不可欠
- 保護者に了承を得ずに参加した場合、事故が起きたときの対応は?
- なりすましなど悪質なユーザーにどうやってフィルタリングをするのか
- ウェブの対人関係に依存してしまうのではないのか
などなど。
これだから自分ではない人間の視点は大切。そして人の眼に晒した結果、今日の夕方まで考えていたプランは木っ端微塵にくだけましたとさ。
とりあえず
失敗する方法が一つ見つかったことだけが今日の報酬です。
『夜生きる』ための空間作り
オンラインナイトフリースクールが作れないか、作りたいな、しかし作る必要があるだろうか、と考えています。
仕事はお金をいただくものです。
ボランティアだと自己満足で、対価が発生して納得して支払ってもらうことにこそ意味がある。自分が満足するためにやる行為で問題は解決しない。
そして問題は存在しています。
パートナーも自分も不登校をしていたから、将来もし子どもが生まれたときに不登校になるかもしれない。そうなったら、自分が一番の理解者にならなくては!
と、思って大学と大学院で不登校を研究テーマに選びました。
それから20年、この問題から離れていたので、現状はどうだ、2022年の子どもたちは学校に行っているのか、ということをまず知ろうとここ数日いろいろな人にお話を伺いました。
結果。問題は解決してない、もっとひどくなっている。もはやこれは銃撃戦なき内戦ではないのか。ランチャーではなく言葉で。戦車ではなくグループで。これはもう殺し合いだよ、どろどろの戦場だよ。そう感じました。
こんなところでは生きていけないよ、と確認できたのは、私にとっては有益でも現実的にあまりに悲惨です。
私の人生は残りあとせいぜい20年。
その20年で日本人は激減する。
遠くなく全滅するかもしれない。
ならその20年で、できる限り足掻く。一人、まず一人。学校に行けないから、居場所がないから死んでいく子どもをまず一人。
そのために、オンラインナイトフリースクールが可能かどうかを考えていく。これが今から取り組む仕事です。